日常の鬱憤をここに

教育業界の闇

 さて、続いては教育業界における闇について紹介したいと思います。

 多くの人が学校現場はブラックだということは十分理解していると思いますが、改めて紹介させてください。
 
「部活動」に関してです。教育課程外である部活動のためにわが子の面倒より、他人の子供の面倒を見る時間の方が長くなっています。これまで、多くの教員の方と関わってきましたが、子どもがネツを出しているけれど、出勤して、担任をしている生徒の急な発熱やけがで病院へ引率したり、土日は部活動の大会等で、一日が終わってしまうことは日常だったようです。


 最近では社会が大きく変化して、人権等にも十分配慮した取り組みがされているにも関わらず、ありえない現場がここにはあります。特に、部活動は長時間の労働を強いる宣言をしているのと同じです。


 教員の勤務時間は大体17時までです。部活動は18時前後までの学校が多いと思います。この段階で、学校の管理職や文科省は残業を強制する現場づくりをしているのと同義です。また、部活動後の教材研究や欠席連絡等を考えると、21時前後までの残業は当然です。それだけでなく、土日の大会等の引率や、指導を考えると、毎月の勤務時間外労働は100時間を十分にオーバーしてしまいます。


 最初から、業務過多であることが分かっているにもかかわらず、その改善をする姿勢を見せることもなく、多くの教員の人権を侵害している現場がここにはあります。若手教員は部活動をやめたいという発言をしても、「こどものために」という言葉を使って管理職もまったく取り合ってくれないそうです。


 子どもたちの教育をいろいろ考える前に、まずは教育現場が人権を無視しているようなブラック状態であれば、意味がありません。道徳の教科化よりも、道徳心の強化の方が優先すべき事項だと思います。

2021/5/29